鬼の子と男子生徒


ジジッ・・・・ジ・・・・ジジッ。

体育館の天上から音がした。

「お、来た来た」

平行世界と繋がる道が開く。

「・・・・やっっっっほぅぅぅぅぅぅい!!!」

上から振ってくる二つの影。

「やっほーい!」

「おー!久しぶり!」

シロも俺も手を振る。

「え?何ですか?」

「何なんだよ?夕輝」

二人がトンネルの真下に近づいて行く。

「朱鬼!闇鬼!危ない!」

勢い良く2人を引っ張り、移動させた。

ドゥゥゥゥゥンンンン・・・・・・・・。

「は?」

「え?」

2人が居たところに何かが落ちてきた。

「・・・・っと。ナイス!夕輝!」

美兎がVサインをしている。

「ナイス!じゃねぇ!危ねーじゃねーか!」

そう怒鳴ると。

「でも、助かったよ。気をつけなよ?美兎」

「オマエもだよ!海巳!」

「僕は少しずらしたよ?」

「ほんの数ミリじゃねーか!」

そんな風にぎゃあぎゃあ言い合ってると、

「「夕輝」」

「なに?」

「「誰(ですか)?」」