鬼の子と男子生徒


ピュゥゥゥゥ・・・・。

「うっわ!さっむ!こんな寒かったか?」

「だからあんま薄着すんなっていっただろ?ほら、これ着ろ。さみぃだろ?」

「・・・・いや、いい」

「朱鬼ぃ~!駄目じゃねぇかよぉ~!アハハハハハハハ!!!!」

闇鬼は腹を抱えて笑う。

「・・・・ほら。朱鬼」

「・・・・どーも。・・・・闇鬼ムカつくな。元に戻れ馬鹿阿呆」

コートを夕輝から受け取ると闇鬼を睨む。

「・・・・闇鬼~!おいで~」

「なんだよ?夕輝」

寄ってきた闇鬼に

「ていっ!」

軽くチョップを食らわす。

ぱふん

「けほけほ・・・・ぁ!すいませんすいませんすいませんんんんん!!!」

よし。

「朱~鬼~!これでいい?」

「おぅ!やーっと静かになった・・・・」

朱鬼がニカッと笑った。