「・・・・マジかよ・・・・ホントに・・・・」

遠くから飛んでくる影。

あれはまさしく、アイツの影だ。

俺は頭を抱えた。

アイツ等は・・・・曲者だった。

最初っから。

庭に降りてくる。

そのまま家に入ろうとする。

「おい。止まれよ」

ドアノブに触れた手が止まる。

アイツは振り返った。

「どうしたんだよ?夕輝。こんな時間に・・・・」

「お前こそ。なぜ、町に出て行ってたんだ?」

一拍おいてそいつの名前を言う。