あれから3日が経ち、莉緒との約束の土曜日になった。
親戚がたくさん集まるこの集会。
黄青会と書いて"きせいかい"と読むこの会は、近い親戚から遠い親戚までが集まる。人が多すぎて親戚同士でも把握できる範囲は狭い。
もちろん、親戚だけじゃなくなぜか友達を連れてくるやつもいる。だから親戚なのか友達なのか判断がつかない。
「蓮嘉」
声をかけてきたのは莉緒。
「莉緒。どう?」
私たちは世間話をするように会話をする。
「んー、全く。どこまでかもわからない。」
「そう…」
莉緒が3日で出せないということは、よほどの腕の持ち主。
どうしようかしら…


