その夜からです。
私は奇妙な夢を見るようになりました。
初めは真っ暗闇の中、二つの炎が揺らめいているのが見えているだけでした。
それが二日目、三日目と日を重ねるごとに私のほうへ近づいてくるのです。
夢の中の私はどうしてか動くことが出来ず、ゆっくりとやってくる炎をただ見続けるしかありませんでした。
四日目に、その炎の中に何かがあることに気が付きました。
五日目になってそれが人型をしていることが分かりました。
そして六日目、手を伸ばせば届きそうな距離になってその正体がはっきりと見えたのです。
それは鬼。
炎を纏い、こちらへ踊るようにやってくる紅蓮の禍々しい鬼でした。
日に日に私のもとへ近づいてくるそれは七日目の今日、きっと私のもとにやって来ます。
……風が出てきましたね。
今夜は荒れるでしょうか。
私は奇妙な夢を見るようになりました。
初めは真っ暗闇の中、二つの炎が揺らめいているのが見えているだけでした。
それが二日目、三日目と日を重ねるごとに私のほうへ近づいてくるのです。
夢の中の私はどうしてか動くことが出来ず、ゆっくりとやってくる炎をただ見続けるしかありませんでした。
四日目に、その炎の中に何かがあることに気が付きました。
五日目になってそれが人型をしていることが分かりました。
そして六日目、手を伸ばせば届きそうな距離になってその正体がはっきりと見えたのです。
それは鬼。
炎を纏い、こちらへ踊るようにやってくる紅蓮の禍々しい鬼でした。
日に日に私のもとへ近づいてくるそれは七日目の今日、きっと私のもとにやって来ます。
……風が出てきましたね。
今夜は荒れるでしょうか。