「ん-‥、あ、翔起きた?」 私が動いたからか、歩が起きてしまった。 「ごめん、歩。起こしちゃったね」 「んー、いいよ別に。久しぶりだね、翔」 歩の男にしては細い、でもスポーツマンらしい腕が、私の肩を引き寄せる。 歩の腕の中は昔と変わらず、とても居心地がいい。