「見つかってよかったな。

じゃあ、行こうか。」

私は小さく頷いた。

「おじさん、騙されてないか叔母さんに確認した方がいいと思うよ。

じゃあね。」

トルネは私の手を引いて歩き出した。

「これからどうする?

もう、あの家には戻れないだろうし…。

あのおじさんの話からして叔母さんの家に戻るのも無理そうだよね…。」

しばらく歩いてからトルネが口を開いた。

私は小さく頷いた。

目からは涙がとめどなく溢れ、止める術がわからなかった。

「とりあえずさ、一回俺の家来なよ。

でさ、温かいものでも飲んで落ち着いてからこれからのことゆっくり考えよ?ね?」

私はトルネの優しさに甘えて頷いた。