この世界の話をおばあちゃんに聞いてから10年。

そろそろ崩壊が始まってもおかしくない頃になってきた。


あの日から1ヶ月後、おばあちゃんは病気で死んでしまった。

あの時、おばあちゃんは自分の命が残り少ないことを知っていたんだと思う。

だから、まだたった9歳の私にこの世界の話をして石を私に託したんだろう。

おばあちゃんが死んでからは、私は親戚の叔母さんの家に連れていかれた。