あたしとユウキは付き合い始めて2年。 この春高校を卒業した。 「君ら2階な~。シンディがおるし」 「シ、シンディ…」 そろそろ同棲を始めようという空気になって、あの張り紙を見たんだ。 「ゆうき1号ココ。2号コッチなあ」 みっちゃん、と呼ばれる人が案内してくれる。 「あ、ありがとう」 「ほな、ま。あんまいちゃつかんよーに♪」 ユウキと目を合わせ、あたしは顔を赤くした。 「夕貴、荷物入れてそっち行くから」 「うんっ」 今日からユウキとずっと一緒なんだ。