「お・か・え・り」


出た。


「……勝手に入らないで」


「制服姿もいいね」


「ハル。聞いてる?」


「クス……」


一瞬であたしの目の前まで近付くハル。


「聞こえない」


言って、じっと見つめてくる。

心臓が、破裂しそう。


「やめてよ…ハルっ」