「おはよ~さん。ハムエッグやでぇ」 キッチンからコーヒーのいい香り。 「わーい。シンディ起こしてくるね」 朝は騒がしくなる。 シンディの爆弾発言によって。 「シンディー。ゴハンだよー」 「OK,葉月」 帰ってきてたんだ。 そのとき、ちょうどあの男と狭い廊下ですれ違った。 「……お、おはようっ!!」 バカでかい声であたしは言った。