「なんっか冴えない寮」 男はイキナリそう言った。 確かにそうだよ。 わけの分からない色だし、変人ばっかだし。 でも…… 「でも、いいトコだもんっ!!」 あたしは男を思いっきり睨んだ。 「……」 「……」 沈黙。 「あっそ?」 言って笑う男。 堪えられないというように、壁にもたれて。 「ひどっ」 「ック…熱いね、お前」