なめてんの?

「俺はお前が好きだ」





「え…」






目をそらさず言った介から、視線をそらしたくなった。

 




なんだか照れているのがバレたくなかったから。



 

だけど、まっすぐな瞳から目を離せなかった。





そこにあったのはいつもの怖い介の顔じゃなくて、
優しく、私にほほえみかけている、
ほんのり赤い顔だった。






「だからさっきお前に怖いと思われてるって知って、辛かった」





「……」





いつもとは違う、介のキャラ。






いつもはキツい顔も、今は少し寂しそうな表情。






さすが、王子様と呼ばれるだけの顔をしてる…。






ホントに完璧な顔立ち。