なめてんの?

それにお母さん怖いし! 怒られたくないよ。






「あの…私、勉強するから帰りたいんだけど……」






「は? なめてんのか、お前」






「え…」







私、至って普通のことを言ったまでですよね、皆様…?





確かに、さっきもダメだって言われたけど、もうよくない?





ご飯も作ってあげたし片付けもしてあげてるし…。






もっと言えば私、材料費も出してますから!!





私のどこに非があるの?






介は私に顔を近づけてくる。






き、きゃー!やめて、近づかないで…!!




小さな顔の真ん中にある高い鼻。


切れ長が特徴的な吸い込まれそうになる目。


それについている長い睫毛。


薄く健康的な唇。