「さっさとあーんすれば、すぐに返してやるから」






「っ…そんなこと言われても、私、こんなのしたことないよ!」






「じゃあ教えてやる」






「え!?」






もう、意味分からない!





したことないからやり方知らないから
やりたくないってことなのに!!





「あっ! ちょ、ちょっとやめてよ!!」






介は私にフォークを持たせて、その上から私の手を包んだ。






「は? やめねーよ。お前に教えてやってるんだろーが」







介の顔は後ろにあるからよく分からないけど、
でも顔が見えなくてよかった!






私の顔、真っ赤だし。