なめてんの?

「なぁ、お前ってなんで俺の顔見てしゃべらねえの?」






「え…」






パスタをお皿に盛りつけたあと、急にそう言われた。






「ほら、今だって目背けてんじゃん」






「……」






「お前は俺のもんなんだから、何でも話せ。
これも、命令☆」





にっと笑って私にそう言った介。





あれ、なんでだろう。
ちょっと心が軽くなった気がした。






介って、案外良い人なのかも。と、そう思ったりもした。






まあ今までのことを考えてみたら
そんなことは絶対にあり得ないんだけれども…。






介の笑顔には、何かスゴいパワーが秘められているらしい。