「これからも愛してくから…。お前だけの俺だから。愛してる……」 「うん…」 「……なぁ沙彩…?」 「ん…?」 抱きしめ合った状態のまま話しかけられたから、介の声がすぐ耳元で聞こえてくすぐったい。 ものすごく、久しぶりの感覚な気がした。 「テスト………どぅだった?」 「!! お、覚えててくれたの?」 「ったりめーだろ…。そればっかり気かかってたんだよ。結局、一日しか勉強教えらんなかったけど……」