あ、あああ…。緊張する!スゴく緊張するっ!!
あいむなーばすなうっ!!!
私は差し出された介の手をつかみ、楓と一緒に着いていく。
「きーっ!!」
横でけんかした子や周りのファンが悔し涙を流したりしてる。
ざまあみろ☆
なんか、また介が自分だけのものになったみたいでそんな気分になった。
介…昔と変わってない……。
口調はえらそうだし、俺様だけど私をつかんで離さない手は、優しく温かい。
ステージ上に上がった私たちに向けられる視線は、どんなにキツいんだろう…。
って思ってたけど、私たちを見てる人は少なかった。



