なめてんの?

―――






「…ってことになった……」







「ゴメンね、かえちゃん?」







「全然、大丈夫!」







「ううっ…」







結局、うちの母さんも大和の母さんも、ノリノリで、


二人の両親ともに承諾してしまって次の日に八馬さんが来て…。







事務所に入ってしまった俺たち…。







事がスムーズに進みすぎて、沙彩にも手越にも伝えるのが遅くなってしまった。








手越は俺と大和の言葉を聞いても笑顔でいたが、沙彩はそんな風には行かなかった。







やっぱり、お前は泣くよな…。