なめてんの?

俺たちは今、スカウトされてるんだろ?

 





「ゴメンね、急に。君たち、素質あるよ。


きっと歌手になったら売れる!あ、とりあえず、名刺渡しておくね?」


 





そう言って手渡してきた二枚の名刺。俺たちは各自に受け取る。







なんだ、この展開。







「今日、おうち大丈夫かな?



とりあえずおうちの人に聞いてみてくれる?



今度、家に行かせてもらってもいいかな?詳しい話もしたいから」








「は、はぁ…」







―――







「なあ、母さん」







「なに?」