ホント、完全に騙されてた…!




あんな甘いマスクをかぶってるくせに、あんっなにドSで意地悪だとは…。





「ゴメンね、私もついて行ってればよかった…」






楓は私に悪く思ってるみたいで、俯いた。





楓は何も悪くないのに! 私の忘れ物がいけないんだ!!




「ううん、もう終わったことだし大丈夫だよ」






大丈夫なんて嘘に決まってる…。





本当は今すぐにでも、昨日の契約を取り消したい…!!




でも楓にばかり心配をかけるわけにはいかないから
強がって、嘘をついた。






「にしても沙彩…あんたにも彼氏ができるとはねっ♪」






「ちょ、ちょっと楓。
私の意思じゃないもん…。やめてよー!」





か、楓さん…。急に立ち直りすぎです!!