三舟介という人物の本性と、昨日された“命令”の数々について。





「ええっ!?本当に?」





「本当だよ」





私が思ったほどの驚き加減じゃないかったけどだいぶ、驚いてるみたい。






それもそうだよね。






私だって、そんな人だとは思わなかったし…。





ものすごく裏と表の顔の使い方がはっきりしてる。






相当器用なのかな? 






「私、三舟って優しい王子様だと思ってたな~。
ほら、みんな言ってるじゃん?」






「うん。私もそう思ってた」






「だよね! まー別に憧れないけどさ、信じちゃうよね。
女子はみんな夢中だしさ」






「……おかげで私…ヒドい目にあったし……」