あみなちゃんが後ろの大勢の女子に聞くと、



みんな大きく頷く。







…当たり前じゃん。







介は王子様キャラで通ってたんだから……。







だけど、そんなこと聞くと、ちょっと悲しいな……。







私以外の人が、介の胸に傾いたの…?







自分の嫉妬に気づいて、とてもイヤな気持ちになった。







私、なんてやな奴なんだろう…。







「おい、お前。沙彩から離れろ。もういいだろ。俺はお前らになんて興味ねえの。俺は沙彩だけ。



沙彩しかいらねえ。行くぞ」







「え…ちょっ!」






「待ちなさいよ!」