「あ? なんだ」





「! 私の前でも王子様キャラ、かぶらないんだ」





「はぁ?」







「ま、そんなことはどうでもよくて…。


あなた、沙彩のカッコ、何か言ってあげたの?」






「は…?」






いきなり介にそう問い始めた楓。






ど、どういう状況!?





完全に介が押されてる…。楓、スゴい……。





「沙彩、あなたのためにせいいっぱいオシャレしてきたんだと思うよ?」





「っ」





「沙彩、意外とそういうのは傷つくから言ってあげなよ?♪」






「おう……。どーも…」