なめてんの?

頭がパンク寸前になった私は、つい大声で叫んでいた。





「きゃあああ!!!!」







「おい、大和!沙彩に何してんだ!!」






クスクス、と笑う栗田くんの横で、


鬼のような形相を浮かべて栗田くんの腕をつかんでいる介。


 





いやいや、数メートルの距離しかないとはいえ、来るの早すぎない?






いや違うぞ沙彩、注目すべきはそこではない…。






今、介は栗田くんの腕をつかんでいる。






つ・ま・り…。







栗田くんは今、男の介に腕をつかまれていることを…



う、嬉しいとか、思っちゃってるの……!?





だけど、そういうことだよね?





だって栗田くんは正真正銘の……。