なめてんの?

そしてもう一つ分かるのは、私たちみたいな変なゲーム





――絶対服従――なんてしないということ。






ベンチに向かっている楓と介。






栗田くんはどこまで優しいんだろう…。






ベンチに座るまでの数メートルの距離まで、楓が座り終わるまで見届けてるんだから。






本当にこの人こそが王子様だなぁ。






「遙さん?」






不意に、栗田くんに顔を覗かれて、死ぬほど恥ずかしくなった。






思えば介のおまじない? ぜんっぜん効かなかった!!





なんて一人で思っていた私。






そんなことは今まったく関係なくて、



栗田くんの話を聞くことに集中しなくちゃ!