なめてんの?

びくっと肩が震えた。そうだよね…。






そんな風にしか聞こえなかったよね…。






「緊張が解けなかったからもう一回やってください」






みたいな。







「…ま、お前がやってほしーんならやってやってもいいけど?」






「ひっ、必要ない!!」






「あ? してほしいくせにんなこと言わなくてもいいだろ?」






「だ、だからいらないって!」






「いいからほら、目閉じてみろよ」






「や、ヤダっ!!」






そんなアホコミュニケーションを取っていたら、



突然、ギギーっと音がして、重い屋上の扉が開いた。