バスケ馬鹿な幼馴染みに恋をする

---祐也---

「悪ぃ...」

そう言い残して俺はその部屋を出た。

そしてドアにもたれ掛かり座った

多分愛乃も同じ体制だろう。

すると、愛乃が声を殺して泣いている

「ッち」

俺は自分に腹が立った

なんであんな事をしたのか。

自分でも分からない

そう重い壁を殴った

『ガンっ!!』

「きゃっ!」

あ、愛乃が居たんだったな。

「祐也...?」

「…あぁ。」

「壁...殴ったの?」

「…あぁ悪ぃ。

「手...大丈夫?」

「あぁ。」

「ね...開けてもいぃ?」

「……駄目だ。」

「…そっか...」

今開けられたら泣いてるのがバレる。

俺が泣いていたら愛乃は心配する

俺の事でもう迷惑をかけたくない

俺は中2の時ヤンキーグループと絡んでた

悪いこともしたしタバコも吸った

髪も染めたしピアスも開けた

いわゆるヤンキーデビューというやつか

皆、俺に寄ってこなくなった

でも愛乃は違った

俺が喧嘩してるのを知って、いつも手当てしに来た

…今だってそうだ

「…祐也?」

なんで居るんだよ

「ドアあけるなって言われたから玄関から回っちゃった」

「…泣いてるの...?」

「ったく泣いてねーよ!」

「うっ...」

すると、同時に目の前が暗くなった

「何があったか分かんないけどこうしてると落ち着く?」

ったくなんでこいつはいつもこうなんだよ

ちっせーくせに抱きしめて来るし

余計に諦めれなくなるだろうが。

俺はもう泣きやんだと同時に愛乃を引っ張り

俺の膝に座らせる

「…祐也...?」

「少しだけこのままで。」

といい抱き締めた

愛乃はきゃっとだけ言い俺に抱きつく

やっぱ愛乃が1番落ち着く。

今まで色んな女を抱いてきた。

あ。愛乃には秘密で

でも抱き締められても気持ち悪くなるだけだった。

でも愛乃は違う

すごく落ち着く。

「…愛乃。好きだ」

言ってしまった

愛乃はどんな反応か見ようとした。

俺の膝に座ったまま俺にもたれて寝ていた

どんだけ可愛いんだよ

てか他の男の前で寝られる時が来るのか

…無理だ。想像出来ね。