-----バキ。
-----ドコ。
う゛という呻き声と、ドサ、というなにかが崩れ落ちるようなおとが後ろからした。
目の前にはあのくそったれの顔しかないので、
状況が把握できない。
そしてついに、目の前のくそったれまでもが呻き声をあげて崩れ落ちた。
だれだ・・・?
結構背の高い男だということはこちあから伺える。
「大丈夫ですか?お嬢さん。・・・いや、ご主人様、といったほうがいいか。」
そこには、私にてを差し伸べている男がいた。
限りなく金に近い茶髪の髪はサラサラと風になびいている。
そして、切れ長の淡い青色の瞳。筋の通った鼻。薄い唇。
イケメン、というのはこう言う奴のことを言うのだろう。
『どうもありがとう』
といいながら手を取り、思いっきりひねり上げた。
「・・・っ!!?」
『とでも言うと思ったか、糞坊主。』
「はっ、そういうタイプなんだ・・・。」
苦痛に顔を歪めながら少し驚いた様子の男。
手を離し、男に言った。
『私にボディーガードなど不要だ。金ならやるから付きまとうな。」

