乾いたおとが響き渡る。 『お前らこそ、誰に向かって喧嘩売ってると思ってんの?』 さぁ、一発かましてやろう。 ド、と鈍いおとがする。 まぁ、気絶しない程度に殴ってやったからまだ向かってくるだろう。 私は、仕事のとき、必ず相手に名前をいってから始末する。 噂を広めてもらえば探す手間が省けるからな。 「てめっ!!!なにもんだ!?」 三人いるなかの真ん中の、野郎が危険を察知したようだ。 やーっと名前きいたか。