体育館裏に着くと、そこには男がいた。
視界に入る位置には1人だが、影に2人控えているのがわかる。
これでも、武道はすべてやり尽くしたし、警察と連携して世直しをする仕事もしているから自分の身は自分でまもれる。
『お待たせいたしました。ご要件はなんでしょうか。』
すると男はニヤニヤと不気味な笑みをみせた。
「和葉ちゃん、君が好きなんだ。君もぼくのことが好きなんだろう?いわなくても僕にはわかるよ、きみの気持ちが・・・。」
・・・は?
まず、こいつが私に好意を寄せていることに驚きだが、
追い打ちで私もこいつのことがすきだというのが話さなくてもわかるというのが
驚きだ。
てか、脳みそがぶちまけられたとしてもこいつのことは好きにはならない。
私のなにをみてそう思ったのか、理解不能だ。

