『葉は・・・葉はどこにいるんだ?』
よし、というかのようにニッコリと笑ったさなさんは、
「闘龍大学園よ。」
「運が悪く、男子校だったんだよ。」
すまない、という叔父さん。
『なんで叔父さんが謝るんだよ。大丈夫。ま、もともと男っぽいし、いけるっしょ。』
「ふふ。和葉ってばかっこいい!」
笑顔のさなさんはとても綺麗。
「葉は、《多々良樹-tatara ituki-》という名前で通っているみたいだ。」
「そうそう、和葉も星川-hoshikawa-ってなのっておいてね?名前は・・・そのままのほうが反応とか困らなくていいと思うんだけど・・・。」
『ん。そのままでいい。』
「そう。」

