「やべ///止まんな。」
は!?なに!?
なにがとまんねーんだよ!
そういうと、口の中に変な感触のものが差し込まれた。
なに・・・?
唇より生暖かく柔らかいそれが、彼の舌だと気づくのに時間がかかった
『んっ・・・んんっ』
さ、酸欠!苦しいっ!
どんどんと、思い切り奴の胸を叩くが、力が上手く入ってくれない。
今、立っていられるのも奴が支えているからで・・・。
『ふはっ』
やっとはなしてくれて、やっと酸素が体にめぐった。
すると、自然とあたまが冷静になって。
怒りがふつふつと湧き上がってきた。
「ごちそうさまっ!」
ゴキゲンな奴をみて、プチりと私の中のなにかが切れた。
『・・・さ・・・な』
「ん?」
『ふっざけんなっっつってんだよーーーーーーーーー!!!』
バキと、歯が折れたかのような音とともに
桑山は吹っ飛んだ。
「いたいー。いたー、いたいよー。」
ざまあみろっ!
「あ。」
『あ゛?』
「口怪我しちゃった♪」
『誰が治すか!バカ野郎!てめーなんざいっそ逝ってしまえ!』
「ひどッ!あ、ちょ、まって・・・」
何か言っている桑山をよそに家へ走った。

