SHINE!!!-光と影と…-


ぐん、とうでを引っ張る桑山。
顔と顔が近い。
残り3cmほど。

「大胆だね、和葉ちゃん。」

『は?治癒能力をつかっただけだ。』

「ふーん。じゃあ次、此処にしてよ。」

そうして指さしたのは桑山の口。

『お前・・・。』

「なに?できないの?」

面白そうにこちらをみてくる桑山。

『私は口には怪我をさせた覚えはないぞ。』

「だってしてないし。」

『じゃあ、治癒は必要ないだろ。つか、近い。離せ。』

流石に、男子のちからにはかなわない。

「ここまでやっといて、いまさらお預けなんてむりだから。」


そういうと、顔が一気に近づいて、
目の前には桑山のドアップ。

唇には生暖かくて柔らかいもの。


『んっ!?』

それが桑山の唇と気づくのに時間はかからなかった。