SHINE!!!-光と影と…-






-----------------------が。

校門で背後から猛スピードで迫って来るのはあいつ以外考えられない。

ああ、なんて鬱陶しい。


「和葉さん。」

ポン、と肩に手をおいてくる奴。
ペシ、と払うと、

『その汚らわしい手で触れないでいただけますか?』

「和葉さん、結構毒舌ー。つらー。」

棒読みかよ。

『そちらも、噂と違ってお調子者で随分おしゃべりで。』

「和葉にだけさ。」

『やめていただけます?かってに呼び捨てなんて私の名前が汚れてしまいますので。父と母に合わせる顔がなくなってしまいますわ。』

スタスタと早歩きをしながら会話をしているため、
もう家から学校までの半分ほどまできてしまっている。

本気で家までくるつもりか、コイツ。

私は、マンションの最上階で1人暮らしをしているため、
バレると非常に面倒だ。