珠希「だから、ギュッてして寝ても良い?」 …聞き間違えなんかじゃなかった。 凜「なにもしないんじゃなかったの?」 抱きついて寝るなんて危険すぎると思う。 珠希「なにもに入らないよ、ギュッなんて。ねぇ、ダメ?」 さっきよりも至近距離で見つめられる。 それも、うるうるした目で。 悪魔なときはあれだけど、今は天使すぎるから断れない。 こうして私は天使のような悪魔と一夜を一緒に過ごしたのだった。