どうしよう。

今日は珠希くんがいるし。

けど今は冬だから、お母さんが帰ってくるまでこの格好でいたら風邪ひいちゃうし。

珠希くんに気付かれないようにタオルを巻いて部屋に行こう。

だって、それしか考えが浮かばないんだもん。

私は音を立てないようにドアを開けた。

そろーりそろーり。

私の部屋まで後少し。

お願い、珠希くん気付かないで。