今日は待ちに待った高校の入学式。
私は家から近いという理由だけで三崎高等学校を受験した。


中学の時は勉強はそこそこで、運動は苦手。
男の子を好きになったこともあったが、告白できずに片想いで終わってしまうありがちなパターン。
何ていうか、凄く平凡な学校生活だった。


高校生になったらきっと楽しい学校生活が、と春休み中は新しく始まる高校生活に思いを馳せていた。



用意をすませて、朝ご飯を食べようと部屋を出る。私の部屋は二階で、向かいの部屋は一つ下の中学三年になる弟の部屋だ。


ドアを開けるとちょうど弟も用意をすませたのか階段を降りているところだった。