それから
舞の親友である私は
木村からメールで
相談を受けるようになった。


「俺さ、植村にフラれちゃったよ。」

植村とは舞の事。

「舞のどこが好きだった訳〜?」
「面白いところとか…」
「ふーん。でも舞は茉希のモノだから、あげないよー!笑」
「だから、フラれたっつてんだろ。」
「まぁ、新しい恋、頑張りなよ!」
「ありがとよ、じゃぁな!」
「ばいばーい」


私も彼氏ほしいな…
とか思ってたのは内緒、笑


月日が経って
もう、年末。


すると…


ピロリン♪


………………………………?!

携帯に
メールが1件届いた

受信者は…木村だ。



「年賀状余ってるんだけどいる?」


普通、迷わず
舞にあげるだろ!と
心の中でツッコミを入れた私は
思いのままメールを返した


「余ってるなら、舞にあげれば?」

数分後…

「あげたいけど、あげて、気まずくなったら嫌だし。」

「何それ?!大丈夫でしょ!」

「まぁ、いいんだよ、とにかく年賀状いるか?」

「余ってるなら、ほしいな」

「余ってるから、あげるよ」

「ありがとう!茉希も木村に書くね!」

「さんきゅ、じゃぁ。」

「ばいばーい」



いつの間にこんなに
仲良くなっとるんじゃーーい!
と思いながら
携帯を閉じ
私も、そろそろ
年賀状を書く事にした。



お正月。



みんなから
年賀状が届いた。
木村からの年賀状があった
見てみると…



《今年もメールしような。今年もよろしく。今年も勉強頑張れよ。》



今年。を強調しすぎでしょ。笑



その周りにはシールしか
貼っていなかった。

まぁ、男っぽいよね。




そして
数ヶ月経ったある日…



ピロリン♪


木村からだろうと
予想した私は
携帯を見た…

予想的中。


「久しぶり」

学校で毎日会ってんじゃん
とか思いながら
返事を返した。

「久しぶりだね!好きな人は?」

「気になってる人は、いるかな!」

「誰?」

「お前には、ぜってぇー。教えねぇ。」

「は?!なんでよ!」

「なんでもだ。」

私はこの時
意地でも、コイツの好きな人を
知ろうと思った、笑

色んなヒントを
もらっていくうちに
違和感を感じた。

ヒントは

自分より背が低い
クラスが違う
その人に合うカラーは赤色


変な話だが
私は勘が強い方なので
分かった気がした。

でも…

言えない。


それは



私…だから。


本当かどうか
試してやろうと思った。
まぁ、私が彼氏ほしいって
理由もあったけど。