ほんとうの愛の見つけ方

俺は肩を叩き、挨拶しようとした。
すると愛は、目を見開き、驚いた様子で
俺をただ見つめて、口を開いた。
『あの。』
俺はすかさず自己紹介をした。
『俺、紹介してもらったひろとだよ。』
そこから少しの沈黙と微妙な空気に
耐えられなくなった俺は、愛の手を取り
ショッピングモールへと歩き出した。

愛side

いきなり手を繋いでくるひろとに私は、
少し不快感を覚えながらも、手を握って
歩いている。多分こいつ、やり手なんだろうなとかくだらない事を考えているといつしか
ショッピングモールに着いていた。

どこに行きたいという訳もなく、
来てしまったので、ぶらぶらと
歩こうとすると、ひろとが一言、
『腹、減った。』
その言葉に、私は緊張かなにかがほぐれ、
『食べ行こっか』
と小さく答えた。