駅の改札にいるように。と指示をうけた私は
ポツン。とひとり、その人を待っていた。
携帯に集中していた私は、横からポンポンと
肩を叩かれた。その人の方を向くと、
そこには私の身長よりもはるかに大きい、
がたいのいい人が立っていた。
『あの。』
私は口を開いた。
『俺、紹介してもらったひろとだよ。』
がたいのいい男の人が話かけてきた。
予想以上の大きさにとまどいながらも、
わたし達はたくさんの言葉を交わす事なく、
ショッピングモールへと歩き出した。
ひろとside
改札に向かって俺は急ぎながら歩いていた。
多分、改札で携帯とにらめっこしてる、
ちっちゃいやつが愛ってやつだろう。
この出会いが俺にとってどれだけ大切なものに
なるのかなんて想像もしてなかった。

