『ガラッ』
屋上の重い扉を開け、そこには案の定
元彼が立っていた。
『なんの用..??』
あくまでも、平然を装ったが心臓は
ドキドキと音をたてていた。
『呼び出してわりいな、実はさ、話あんだ。』
優也がいつもより、優しくそう言う。
『早く話して。忙しいから。』
せっかちになりながらも話を待った。
ゆっくりと口を開き出す優也。
『俺さ、お前とやり直したいんだ。
俺には、やっぱり愛しかいない。
別れてから、色々あったけど愛じゃなきゃ
俺、だめなんだ。』
優也はとんでもない事を言ってきた。
3ヶ月前に私をふったくせに、また
やり直したいって。私は冷静に
『今は一途に誰かをとかはめんどくさいから
勘弁して。ひとりがちょうどいい』
静かにこう返した。