愛side
なんだろう。ひろとってすごい落ち着く。
思わず裾掴んじゃったし!恥ずかしいわ。
『ほら、食べろよ。』
ひろとが私の口にピザを押し込んできた。
『ンっガッ』
変な声を出してしまい、ひろとが
はしゃいで笑っている。
それを見て、今度はひろとの口にピザを
押し込み返してやった。
『オエっヴォっ』
おっさんみたいな声をひろとがだし、
私も大爆笑してしまった。
気づいた。自然と心から男と笑ってる。
私はそんな自分に少しとまどった。
ダメ。男はどうせ一緒。ダメ。
呪文のように頭の中で繰り返していた。
ひろとside
ピザも食べ終わり、愛いわく、
女のショッピングとかいうやつに
俺は渋々ついていくことにした。
それにしても、買い物が長い。
どれだけ悩んでるんだと少し苛立ちが
わいてきた頃、愛は戻ってきて、笑顔で
『待たせてごめんねっ』
とにこにこ笑顔で謝ってきた。
こいつの笑顔すげえ可愛い。
不意にもまた、ドキッとしてしまった。

