私は、隣のクラスの先生と恋バナをしている。

「先生、あのね。
私、安野先生が好きなの」

この先生は信頼してる
良い先生。

先生は驚いた顔をした。

「そっか…。
でも、安野先生結婚してるな。」

そんなこと知ってる。

叶わないことくらい私が一番分かってる。

分かってて先生が好きになったの。

「俺にとっては、十代なんてガキだよ」

先生はそう言って笑った。

横にいた小春は先生に質問をした。

「じゃあ、先生達にとって大人って
どんな?」

先生は少し考える。

そして、ニヤリと笑って
内緒。
と意味深なことを呟く。

安野先生だったら…。

なんて答えるんだろう。