「ははは…。
ジョークだし!知り合いも今日誕生日なの!
だから、渡す練習した!
先生が受け取らなくて良かったよ!」

私は、精一杯の強がりで言った。

先生はそんな嘘を信じたのか
ホッとした表情になった。

「そうか。
男にプレゼントするときは、好きな奴にやれよ!」

「分かってるよ!
じゃあ、先生行くね!
頑張ってね!」

そう言って私は理科室から出る。

そして、理科室を出て前にある
トイレに向かい個室に入る。

個室の鍵を閉めた途端私の目から
大粒の涙が溢れ出した。

「うっ…くっ…」

何の涙か自分でも分からない。

悔しいのか、辛いのか