どうして私は
泣いているのだろう





千夏のこと嫌いなはずなのに




昔からむかしから






あぁ、違うんだ




私は千夏が大切なんだ




よく考えてみると
私の生活に千夏がいることは
いつしか当たり前だった





嫌だって思うこともある



だけどそれでも一緒にいるのは
千夏がもっと大切なものを
与えてくれるからだ






それを失うことが
なによりも怖いんだ