俺は中山剛(なかやまごう)
春から大学生だ
学費を稼ぐため、バイトをしている
「あの、持ちましょうか?」
「へぇぁ?あっ!!」
変な声を出したのは
いっこ上の先輩、田宮はる(たみやはる)
俺が話しかけると、なぜか赤面してきょろきょろしたりとりあえず“変”になる
俺はその原因を探っている
「うぁ、あ、いいよ!大丈夫!」
「あ、、そうですか。」
「うん!あ、ありがと!」
彼女は走ってキッチンの方へと行ってしまった
・・・・なぜだ・・・・
とっても避けられている気がする
目を合わせてくれない
俺、何か言ったか?
いや、言ってない
ていうか、まともに話したことない
考えているうちに帰る時間になってしまった
「お先に失礼しまーす!」
田宮さんの声が聞こえた
あれ?
一緒にあがりなんて、珍しいな
たしか・・帰る方向一緒!
俺は走り出した