ドアのさんによしかかりながら
あたしを待っていたかのようにニヤリと笑う顔。
「みつけた。」
どうも彼はよっていないようだった・・・。
そう。
恭夜。
「何?」
話せたことがうれしくて、うれしくて仕方ないのに
どこか、何かを隠そうとする自分。
これ以上、好きになって嫌われるくらいなら・・・
──いっそ嫌われたほうがマシ・・・。
「さっき、矢野とキスした?」
「恭夜には関係ないでしょ?」
「最近、蛍瑠男子と話せるようになってるよな」
なんで・・・あたしのこと知ってるの?・・・
「でもさ、無理して笑うとか柄じゃねーし」
「無理・・してないから。」
