だって・・

あれから何も話してこない・・・から・・



きっと

恭夜はあたしと別れられてせいぜいしてるんだろう。



そんな風に思ってた。






そんなある日。


「蛍瑠ー。」


「ん」


振り向くと、あたしを呼んでたのは矢野くんだった。




「今日さ、放課後暇?」


「みんなと、カラオケ行くんだけど・・・いかねぇ?」



「んー、暇だし、いいよ」




この一言のおかげで・・


この軽ノリのおかげで・・・



自分がどれだけ傷つくか、



そんなこと考えてもいなかった。