頭に浮かぶのはいやなことだけ。


目に浮かぶのは、涙だけ。




目をごしごしと手の甲でこすりながら


1人で登校した。




学校に着く前に、ウェットティッシュで顔を拭いて


赤い目が治るまで、少しブラブラしてた。





教室・・・。

はいりたくないなぁ。




同じクラスだから、会えば会うと、恋しくなる。


大好きがとまらなくなる。




表に出しちゃう・・・。




それでも、恭夜は・・


好きな人がいるんだから、仕方ない。


そう言い聞かせて我慢した。




目をつぶって教室に一歩足をいれた。